こんな困ったことがありました(悩み1)・・・
もともとHSPの気質がありましたが、上司(課長補佐)の叱責に妄想がおこるようになりました。
その課長補佐が、違う部署に異動になったのですが、
「次の担当の人に叱られるのではないか」
「同僚たちが、私を笑いものにして陰口をいうのではないか」
「自分を退職させるワナをしかけているのではないか」という思いが湧いてきます。
会社に来ているカウンセラーに見てもらったところ、妄想性パーソナリティ障害と言われ、休職が望ましいとされました。
この方は、上司から叱責を受け続けるなどのストレスに妄想性パーソナリティ障害が発症したと考えます。
本日は、妄想性パーソナリティ障害の人への接し方です。
また、アドラー心理学も話を進めましょう。本日は、「五大前提」のうちの「自己決定性」です。
認知症は、アルツハイマー型認知症の原因についてお話をします。
〇本日のテーマ
今日の3つのことについての解決法も載せておきます
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・毎日少しずつ人間関係を壊すことになる原因の心理学を書いています。
・また、心理学の紹介(今はアドラー心理学)の紹介をしています。
・さらに、社会的に需要の高い分野の記事(今は認知症)の紹介をしています。
妄想性パーソナリティ障害 接し方
アドラー心理学 「自己決定性」
こんな困難なことがありました(悩み2)・・・
太郎君は大学を出て、商社で働きたいと思っていました。
小さい頃見たテレビドラマで、商社マンが世界を股にかけて、仕事をするというのがあり、太郎君もそのドラマの主人公のように働きたいと思っていました。
しかし、大学に入る直前に父親が病気になり、金銭的な事情から進学は諦めて、建築会社にはいりました。
しかし、これでは自分の夢はかなわないと思い、夜間の大学の商学部に入学して、8年をかけて卒業しました。
昼間、建設会社の仕事をして、夜眠い目を擦りながら大学の授業を受けました。卒業の時、東京の商社に合格して、自分の念願の仕事ができると心から喜びました。
しかし、その喜びもつかの間今度は母親が痴呆と、重い病気にかかり、地方にある自分の実家に戻らなければなりません。兄弟がいないので、そうするしかありません。
太郎君は会社を辞め、地方に戻るかどうか、悩みます。また、自分の運命を恨んでしまいます。
上の事例を、アドラー心理学の「自己決定性」からどのように考えれば良いでしょうか?
太郎君は自分は「運命の犠牲者」と自分の事を考え、全てを父親のせい、母親のせい、運命のせいにして、全ての夢を諦めて生きて行くことも可能です。
また、何とか工夫して、商社を辞めないようにするか、また、商社を辞めても、それに代わる何かを見つけていくことも可能です。
アドラーは、「人は自分の人生を画家のように描かなければならない」と述べます。このときの判断基準をアドラーは次のように考えることを提案します。つまり、
この判断の基準に従うと、後者の商社を辞めないように何とか工夫するか、商社を辞めても自分の価値が変わらない何かを見つけていくことがユースフルです。
自分の生き方を決める決定因は、環境でもなく、自分です。
自分の生き方がままならなくなった時、ユースフルかユースレスを考えて、勇気をもって、ユースフルのほうに歩み出してください。
いろいろな葛藤や、言い訳をしたい気持ち、自暴自棄の気持ちが湧き起こってきますが、勇気をもって、ユースフルを選択することの大切さをアドラーは述べます。
アルツハイマー型認知症 原因
次のような悩みの問い合わせがありました(悩み3)・・・
最近、物忘れが激しく、亡き父もアルツハイマー型認知症にかかっているので、私のかかってしまうのでないかと恐れています。
原因をおしえてください。また、普段の生活から改善することはあるでしょうか?
4大認知症の1つのアルツハイマー型認知症の原因は、アミロイドβ(ベータ)という神経細胞で作られるたんぱく質が増加します。
それが、「老人斑(はん)」という脳のシミのようなものがあちらこちらにたまり、周りの神経細胞を脱落させます。
アミロイドβが溜まり始まるのが、アルツハイマー型認知症を発症する10年から20年前といわれています。
また、アミロイドβが原因とするほかに、「タウたんぱく」の異常があげられます。タウたんぱくは、神経細胞の機能を調整し、形態を維持するために必要なものです。
タウたんぱくが神経細胞に繊維状に蓄積して、やがて神経細胞を死滅させます。この過程を、「神経原線維変化(しんけいげんせんいへんか)」と呼びます。つまり、
があげられます。予防は、次のこととされています。
海外の研究によると、アルツハイマー型認知症の家族が3親等内にいる場合、30%のリスクが高まるとの研究もあります。
その研究では、まず、遺伝よりも、老いて罹患(りかん)することが大きく、上のように、生活習慣病等を予防することが大切と述べます。
自分で「おや?」と感じたら、まず、医師に相談することが大切です。